日本近世文学会THE JAPANESE EARLY MODERN LITERATURE ASSOCIATION

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柳沢昌紀(日本近世文学会・新事務局代表)

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日本学術会議会員任命拒否に関する見解

10月1日にスタートした日本学術会議第25期において、同会議が推薦していた会員候補者105名のうち6名が、菅義偉内閣総理大臣によって任命を見送られました。政治的な枠組や思惑に左右されない、自由な提言が学術会議の使命であり、その点から任命拒否は遺憾に思います。拒否の理由について、政府が国民に向けて具体的な説明を行うことを強く求めます。

2020年(令和2年)10月16日

日本近世文学会常任委員会


「高等学校国語・新学習指導要領」に関する見解

平成30年に告示された新学習指導要領において、国語科必履修科目は「現代の国語」と「言語文化」に、選択科目は「論理国語」「文学国語」「国語表現」「古典探究」の4科目に分かれているが、これらの科目を「論理的な文章」「実用的な文章」を扱うか、「文学的な文章」を扱うかによって区分する基準に対し、われわれは深い憂慮を覚えるものである。「論理」「実用」と「文学」とを対立概念として捉えることは元来不可能である。また、個々の教材を「文学的」であるか否かによって区分することもまた不可能である。
 日本語の歴史とともに歩んできた「文学」は、人間の存在意義や尊厳と関わる人文科学、社会科学全般と密接に関わっている。「文学」を狭義の言語芸術に限定し、囲い込んでしまうことによって、言葉によって新たな世界観を切り開いていく「人文知」が、今後の中・高等教育において軽視され、衰退しかねない危惧がある。
 上記の観点から、新学習指導要領の実施にあたっては、単位の認定、教科書検定等に際し、「人文知」の軽視されることのない、柔軟な運用を行うことを強く求めるものである。

2019年(令和元年)8月10日

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